田部重治　山と渓谷（昭和14年―戦時体制版）初刷　第一書房

山と渓谷（昭和14年―戦時体制版）
田部重治 著　表紙絵＝茨木猪之吉
第一書房刊
昭和14年６月５日（戦時体制版）初刷２万部発行
定価：78銭
　　　満州・朝鮮・台湾・樺太等の外地定価85銭

◉山好きなら知らない人はいない田部重治著『山と溪谷』
　　
■「ウィキペディア」では下記のように書かれています。
○登山家として日本アルプス、秩父山地を歩き、1919年（大正8年）に『日本アルプスと秩父巡礼』を刊行、1930年（昭和5年）に『山と渓谷』として出版される。日本アルプスを偉大な山として、秩父山地を緑の渓谷美としてその魅力を表現した。
○山と渓谷 第一書房、1938　（「ウィキペディア」より）

■本書には下記のように書かれています。
○本書は以前に刊行したことのある『日本アルプスと秩父巡礼』の全部に加ふるに、その後十年間の登山の記事、山岳に関する感想、随筆、論文等を集めたもので、…昭和四年五月（本書「自序」より）
○今度、新版を発行するに方り、組替へをやつて文章の不明な点を分り易くし、多少の誤を訂正し、昔と今との登山道路の変化には、註を加へて注意を与へることに努めた。…昭和十四年四月（本書「新版序」より）

■「ウィキペディア」と本書で見解が違います。
1919年（大正８年）『日本アルプスと秩父巡礼』発行
1929年（昭和４年５月）『山と溪谷』として初刷3500部発行
1938年（昭和13年５月）第８刷1500部発行
1939年（昭和14年６月）『山と溪谷』新版発行（本書「戦時体制版」）
ということでしょうか。（私見です）
　　＊
・80年以上前の本ですのでさすがに状態は悪いです。写真にてご確認ください。黄ばみもひどいですが、読む分には問題ありません。
・前の表紙は千切れています。
・写真⑦―自前で表紙を付けなおしています。本書後ろの表紙は自前の表紙に糊付けされています。
・写真⑪～⑬のような書き込みが447ページ中26ページにあります。⑬ほど多量のものはここだけで、あとは⑪⑫程度です。
・商品は慎重に点検しておりますが、見逃しの可能性もあります。その際はご容赦ください。長年自宅で管理していた古書でありますことを、どうかご理解ください。
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